木更津のピアノ弾き語りシンガーソングライター松本佳奈の、波瀾万丈な日常。

海とあさりとブルーベリーの町、千葉県木更津市のご当地ゆるキャラ目指してます。



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実家、千葉での暮らしは過去との対峙、そして戦い :: 2010/08/18(Wed)

他人の瞳の中に自分が映っているのを見つけたこと、一度だけある。

私はすごく、そのひとのことが好きだった。

パツンと切り取られたみたいに鮮明に覚えている。

一生忘れない、私だけの思い出。




母が4年前に再婚し、新しく家を建てた。

が、古い家(私が育った家)も残っている。

母は古い家に、義父は新しい家にそれぞれ住んでいる。


なぜ別々に暮らすのかというと、二人の間には愛がないからだ。

母は私を大学に4年間通わせるお金が必要で、義父は老後に面倒を見てくれる家族を探していた。

(義父は耳がほとんど聞こえない)

そのおかげで私は大学に通うことができたが、なんだか、複雑だった。

母が幸せそうじゃないからだ。



私は今、義父が住む新しい家に住んでいる。

古い家のほうには、東京での一人暮らし6年分の荷物が入りきらないから。

新しい家は二階建てだが、ほとんど使われておらず、どの部屋もがらんとしている。


今の部屋は好き。窓が大きくてベランダも広くて、自分の好きなもので囲まれているから。

だいぶ厳選したが、まだまだ物が多い。


最初は、古い家に帰ろうと思っていた。

大きな荷物は新しい家のほうに置いて、必要最小限ものを持っていって暮らそうと。

けれど、先週古い家を少し覗いたとき、そこには実家を出る前までの私がいて、そんな過去のものたちに囲まれて暮らす母がいた。

小さい頃のアルバムを見ると、小学校高学年あたりから急に笑わなくなった自分に気付いた。

笑いたいんだけど、真顔にしなきゃいけないって我慢している感じ。結果的に、半目でニヤリとしている。

「この頃から、佳奈は変わっちゃった」

と、横で見ていた母が言った。

「佳奈が、私の知らない佳奈になってしまって、私は元の佳奈に戻そうと頑張ったけど、どんどん離れていったよね…」



そう、その頃から、あまり笑わなくなった。

母に口答えするようになったし、祖母とも話さなくなった。

勉強も大嫌いになり、ピアノも弾かなくなった。

友達関係もうまくいかなかった。

「反抗期なんかに対応している余裕は私にはないんだから、素直な佳奈に戻ってよ!」

と、母に言われたことを覚えている。

言われれば言われるほどイライラした。

抑えられなかった。



テストで100点を取れない自分が嫌いだった

ピアノが弾けない自分も、うまく友達の輪に入れない自分も。

母も祖母も、成績のことをいちばん気にしていた。

「もっと頑張ろうね、もうちょっとで100点取れるから、頑張ろうね」

祖母は事あるごとに、「佳奈ちゃんは東大に入らなきゃ」と言っていた。


期待されるたびに、一枚一枚、仮面を重ねているようだった。

そして、本当の自分がどんなだったか忘れてしまった。


私がピアノを弾かなくなった時、母は本当に悲しそうだった。

でも私は、振り払って、逃げた。

そして、自分で曲を作り始めた。






私、ここ数年、必死であの頃に失ったものを取り戻そうとしているのかも。

無邪気さとか、素直さとか。

背伸びしたり、意地を張ったりせずに、人と接したいって。

心から笑いたい。


古い家にいると、どうしてもまだ過去に縛られてしまうから、

私は新しい家で暮らすことにした。


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  1. 日々のつれづれ
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